2006年05月15日

クラーク

「裁判とか法律とかに対する考え方の違いは、日本人と欧米人との違いのうちでも、いちばん典型的なものですね。 というのは、法律はまさに原則の塊であって体系であるからです。欧米は原則関係社会として、それをことごとく利用します。裁判だけでなく契約についても同じですね。外国人は何をやっても契約書をつくりたがる。たとえば私が今日Aさんと会って、将来の何かを話し合うとします。銀座でバーをつくろうとか、あるいはいっしょに本を出しましょうとか。会って話し終わると、私は家に帰ってすぐ手紙をタイプします。「今日、私は貴殿と会って話しました。その話は以下のとおりでした。一・・・・・・。二・・・・・・。三・・・・・・。」それをAさんに送ります。Aさんがすぐに返事しなければ「そのとおりでした」と認めたことになり、一種の契約になってしまいます。外国人はなにをやってもそういう原則をつくろうとします。 

日本は、原則関係社会ではなくて人間関係社会、だから二人で話せば、もう気持ちのうえでわかっている。気持ちがぴたっとしていれば、もうこれは契約よりも強く、いつ煮詰まるかは時間の問題ということになる。なんとなくだめじゃないかという不安があるときは、そのまま立ち消えになってしまう。 こういう日本の独特の社会、どう形容していいのか非常に苦労します。 ただ、それは日本人が人間関係社会だからですね。それと違って、非日本、欧米のみならず中国、インド、韓国も、原則関係社会ですね」


「経歴」

グレゴリー・クラーク(1936年生まれ・英国)

「参考書籍」

ユニークな日本人・グレゴリー・クラーク(著)

「関連書籍」
posted by 日本人 at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦後日本社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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