2006年08月24日

ぺリン

「日本はその昔、歴史にのこる未曾有のことをやってのけました。ほぼ四百年ほど前に日本は、火器に対する探求と開発とを途中でやめ、徳川時代という世界の他の主導国がかつて経験したことのない長期にわたる平和な時代を築きあげたのです。わたしの知るかぎり、その経緯はテクノロジーの歴史において特異な位置を占めています。人類はいま核兵器をコントロールしようと努力しているのですから、日本の示してくれた歴史的実験は、これを励みとして全世界が見習うべき模範たるものです」

「経歴」

ノエル・ぺリン(アメリカ・1927年〜)

「参考書籍」

鉄砲を捨てた日本人―日本史に学ぶ軍縮・ノエル ペリン(著)

「関連書籍」
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2006年05月30日

インモース

「インモース-西欧の考え方はAorBでしょう?AはBではないし、BはAではない。でもね、私はだんだんとこの「or」を使うことがこわくなったのです。

-(加藤恭子)物事には、たしかにAは正しく、Bは正しくない、というように、割り切れるものもあるでしょう。でも多くのことがAandBと、二面性をもっているのですね。

インモース-私もね、だんだんとそうなってきたのですよ。ただ、こうした考え方は西欧では稀であること、「or」と「and」の考え方の差を念頭におかないと、さきほどから話題にしている「誤解」のもとになりかねません」


「経歴」

トマス・インモース(スイス)

「参考書籍」

深い泉の国「日本」―異文化との出会い・ トマス インモース(著)

「関連書籍」
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インモース

「インモース-ワグナーの「ニューベルンゲンの指環」でも、ジークフリートは竜を殺す。モーツァルトの「魔笛」でもタミーノは竜を殺す。竜との戦いは「大母」と戦って自我を確立していく象徴なのです。西欧の「英雄」は、首筋をしっかりとのばし、独りで全世界と戦わねばならない。

-(加藤恭子)そこに、欧米人の孤独があるのですね。もっとも、日本にも大蛇退治の伝説がないわけではありません。スサノオのような。

インモース-あれは日本の伝説の中ではちょっと例外的存在ではないかと思うのです。出雲文化には、大陸の影響が強いのではないでしょうか。大陸から入っては来たのですが、日本人の気持ちに合わなかったのでひろまらなかったのでしょう。 日本人は「母胎文化」の一員として、ウロボルスの輪の中に安住しているようにみえます。母なるものの中に、豊かな優しい面と、支配せずにはおかぬ邪悪な面があるというのは前にも触れましたが、日本人は前者だけを享受してきたので、連続を許し、あらゆるものを包含してきたのではないでしょうか。(略)

昔の日本には、たとえば元服のような非常に賢明な手段があったのですよ。男の子に一人前になったのだから、とあきらめさせるような。でも西洋の男というものは、一人前になるためには、まず自己の中の「母なるもの」の邪悪な面を殺さなければならない。私たちの中には、「大母」に対する全幅の信頼というか依存はないように思えるのです。

-(加藤恭子)だから、西洋人は「個」の存在であり、日本人はそうでないという考え方が出てくるのですね。西洋人が「個」となるためには、「大母」との戦いが必要だったのだということを日本人は知らなくてはなりませんね」


「経歴」

トマス・インモース(スイス)

「参考書籍」

深い泉の国「日本」―異文化との出会い・ トマス インモース(著)

「関連書籍」

ニーベルングの指環 上・ R.ワーグナー(著)
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2006年05月29日

セット

「集団主義の社会に、突出する個人主義を受け容れるという矛盾も、日本人の精神構造特有のものなのです。やはり、相反することを最終的にはうまくまとめてしまう能力こそが、日本人の持つ特質であると言うことができるのではないでしょうか。 日本人の「可能性」について考える時、初めに脳裏に浮かぶのは、独特のこうした能力なのです。「矛盾」を「管理」する能力があったからこそ、日本は内なる強さを持ちえたのです」

「経歴」

アフターブ・セット(インド)

「参考書籍」

象は痩せても象である―インドから見た巨象・日本の底力・アフターブ・セット(著)

「関連書籍」
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セット

「日本人の能力とは、まず「相反する二つの要素を、最終的にはうまく融合させてしまう」というところにあると思います。たとえば、どれだけ美しいかを求める「耽美主義」と高い工業技術を、同時に具現化する術を心得ています」

「経歴」

アフターブ・セット(インド)

「参考書籍」

象は痩せても象である―インドから見た巨象・日本の底力・アフターブ・セット(著)

「関連書籍」
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2006年04月23日

デュボア

「私の見出した、ジャポニズムが真に次世代の世界の指導原理であると信じるのは、ジャポニズムが、「有」と「無」を一体の真実の二つの現われと認識していることにあります。西洋合理主義に、矛盾であり、対立するものとして認識されるものが、ジャポニズムでは、一体の真実であるからなのです」

「経歴」

アントワーネット・マリ デュボワ (フランス・物理学者)

「参考書籍」

こんにちは、ニッポン。―フランス物理学者のジャポニスム発見・ アントワーネット・マリ デュボワ(著)

「関連書籍」
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デュボア

「矛盾するものを内蔵する二重性、明確な真実は知り得ないとする不確定性。この二つの基礎原理を原点とする量子力学は、ジャポ二ズムの科学的基礎をなすでしょう」

「経歴」

アントワーネット・マリ デュボワ (フランス・物理学者)

「参考書籍」

こんにちは、ニッポン。―フランス物理学者のジャポニスム発見・ アントワーネット・マリ デュボワ(著)

「関連書籍」
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デュボア

「ヨーロッパ人は、ヨーロッパを世界の中心と思っています。その意味において、フランスは世界思想の中心地であり、世界思想の最先端を進む国でありました。フランスにおけるヌーベル・バーグとは、相対するもの、進歩と保守、資本と労働、権力と大衆、権利と義務、生産と娯楽が、対等の力でもって相打つものであり、その激しさに先鋭さを、その騒がしさに実存を感じたものです。 しかし東洋の日本では、相対するものはなく、それは実は合体され止揚された実体として、繁栄の礎となっています。 いま一人のフランスの女が、驚きの目でそのことを悟りました。ジャポニスムは、新しい世界戦略の旗手として、世界に雄飛していかねばなりませんし、日本でさらに深化される必要はありましょう」

「経歴」

アントワーネット・マリ デュボワ (フランス・物理学者)

「参考書籍」

こんにちは、ニッポン。―フランス物理学者のジャポニスム発見・ アントワーネット・マリ デュボワ(著)

「関連書籍」
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ジェルマントマ

「ほかにも、多くの分野において、貴国は歴史の激動に耐えながら幾多の譜系を保持してきました。(略)私は、楽家のことを考えます。ここでは、室町時代からの素晴らしい伝統に従って、個々の芸術家は、自分より二世代あと、つまり孫の代になって使われる土を用意しているというのです。何たる「小我」の滅却でありましょうか!このほかにも、さらに、日本の譜系は、種ヶの職人の世界にもあれば、茶の師匠、神道の宮司の世界にもあります。そこに象徴されたものは、日本の連続性であり、家族内での秘儀伝授の昂揚であり、断絶の時代を生き抜くうえに、これらは不可欠の何かなのです。権威、家族、セクシャリティ、道徳、等々、一切が問いなおされつつある今日、確固たる伝統維持の上にこそ日本再興の礎石は築かれるべきであると、私は信じてやみません」

「経歴」

オリヴィエ・ジェルマントマ(フランス国営文化放送プロデューサー、作家)

「参考書籍」

日本待望論―愛するゆえに憂えるフランス人からの手紙・オリヴィエ・ジェルマントマ(著)

「関連書籍」

日本短詩言霊論―ジェルマントマ「日本待望論」に答えながら・来空(著)
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